2017年03月11日

三月跨ぐと身に付く?

少し前にお寺様が面白いお話をしてくださったので、聞きかじりですがご紹介します。

普通、月の終わりごろに亡くなると、四十九日のお務めが終わるまでが3ヶ月間に跨がることになります。

少し前にお寺様が面白いお話をしてくださったので、聞きかじりですがご紹介します。

月の終わりごろに亡くなると、四十九日の仕上げのお勤めを終えるまでが三ヶ月間に跨がることがあります。例えば、1月の末になくなった場合、2月を越えて3月の頭ごろが四十九日になるという感じです。
これを、「三月(みつき)を跨ぐと身に付く」などと言ったりします。なんとなく縁起が悪いので五七日(35日目)あたりで切り上げて仕上げのお勤めをしてしまう方が多いです。
でも、身に付くってなんでしょうね?

昔、ある庄屋の旦那様が亡くなりました。
その旦那様には息子がいましたが、どうしようもない遊び人で、お店の手伝いもロクにしないような困り者だったそうです。
しかし、こんな一大事です。お店の人や親戚から「せめて四十九日が明けるまでは遊び歩かずにじっとしていなさい」と怒られてしまいました。
ちょうど、旦那様がなくなったのが月の終わりの頃だったので、来月も再来月もお家に縛り付けられてしまうことになります。
遊び人の息子にとってはこの上ない苦痛です。
あまりに毎日退屈なので、「あーあ、四十九日が三月(みつき)もか」と言いながら、ふと「始終の苦(痛)が身に付いてしまう!」と考えたそうです。

始終(=四十)苦(=九)が身(=三)に付く(=月)

なんとなく思い付いた語呂合わせでしたが、これを「苦が身に付くなんて縁起が悪いじゃないか」という風に親戚に言ってみると、「たしかにそうだ」ということになり、まんまと35日で退屈な日を終えることができたそうです。

このお話が語り継がれるうちに、縁起が悪いという部分だけ強調されるようになったようです。
実は仏教の教えとはあまり関係がない迷信なのですが、どう感じるかは皆様次第です。お休みの都合とも考え合わせて四十九日のお日取りを決めてはいかがでしょうか。

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Posted by アスタサービス at 22:47│Comments(0)Y.Y
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