2016年03月07日

明日のお別れを迎えるご家族

最初の一報で『湯灌はできますか?』と聞かれました。

訪問すると自宅で看取られたご主人様が安らかなお顔で休まれていました。

無精髭が生え、真っ先に感じたことが『湯灌してあげたい』という事だったのでしょう。

お写真を預かると随分とふっくらとした故人の姿。

幸せそうに奥様と高野山での2ショット。

背景は加工せず高野山の紅葉そのままをお奨めしました。

私の前では露骨に哀しさを表さないお客さまですが、私が知っている部分はほんの一部。

軽々しく想像できないですね。

2年前に亡くなった私の母と同じ病名であり、晩年の苦しみは手にとるように理解できました。

解釈を変えれば痛みからの解放。

感謝の気持ちとお疲れ様の気持ち。

それぞれを感じながら明日の別れを迎えます。


  


Posted by アスタサービス at 21:42K.F